海外移住したいけれど、仕事はどうする。この問いで止まっている方は、とても多いと感じます。
海外移住と仕事を同時に考えるとき、多くの方の頭に浮かぶのは、「現地採用」「駐在」「ワーキングホリデー」のどれかではないでしょうか。つまり、無意識に「雇われる前提」で考えている。でも実際には、海外で働く方法はもっと広く、6つの大きな分類があります。
この記事では、海外移住しながら仕事をする方法を6つの働き方として整理し、それぞれのメリットだけでなく、給与の天井・ビザ依存・帰国後のキャリア断絶といった構造的なリスクも数値と出典をもとに誠実にお伝えします。さらに、競合記事がほぼ触れていない「第6の選択肢」として、海外に住みながら日本のクライアントに価値を売るという働き方と、個人事業主ビザから永住権までの道筋も解説します。
私自身も海外に移住して仕事をしているひとりとして、海外で働くという選択が「雇われ方の比較」で終わる問いではないことを、この記事を通じてお伝えできればと思います。
目次
1. 海外移住して仕事をする日本人は過去最多|まず知っておくべき現状

海外移住して働く日本人の数が、過去最多の水準に達しています。
外務省「海外在留邦人数調査統計(令和7年版)」によれば、2025年10月1日時点での在留邦人の総数は約129万8,170人。このうち永住者は約58万8,486人で、これは統計開始以来の過去最高を記録しています。
2025年10月1日時点(令和7年版)
在留邦人 総数:約129万8,170人
うち永住者:約58万8,486人(過去最高)
出典:外務省「海外在留邦人数調査統計 令和7年版」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100957047.pdf
永住者数が過去最高を更新したという事実は、「一時的に行く」から「腰を据えて海外で暮らし、仕事をする」という選択に変わってきている流れを示しています。観光やワーキングホリデーで一度出てから戻ってくるのではなく、現地に根を張って長期的に生活・仕事をする人が増えているのです。
ただし、この数字を見て「だから海外移住は今がチャンス」と単純に煽りたいわけではありません。大切なのは、増えているという事実よりも、「どのような働き方で海外に根を張っているか」です。その違いが、5年後・10年後の自分の自由度を大きく左右します。
※最新の在留邦人数データは 外務省公式サイト からご確認ください。
2. 海外移住で仕事をする方法は大きく6つ|働き方の全体像

海外移住して仕事をする方法は、大きく6つに分類できます。競合記事の多くが「現地採用・駐在・ワーホリ・フリーランス」の4〜5パターンを紹介して終わるところを、本記事では第6の選択肢まで含めて整理します。まず全体像を地図として把握してください。
2-1. 現地採用(海外の企業に直接雇われる)
移住先の国にある現地企業や外資系企業に採用され、現地の雇用条件のもとで働く形態です。収入源は雇用先の現地企業からの給与。語学力や現地で通用するスキルが必要で、現地の給与水準が適用されます。語学力・現地職場への適応意欲がある方に向いています。
2-2. 海外駐在(日本企業に雇われたまま会社の都合で派遣される)
日本の企業に所属したまま、会社の命令で海外拠点に赴任する形態です。給与は日本基準のまま、現地手当や住宅補助が加わるケースが多く、待遇は手厚いとされています。ただし、行き先も帰国のタイミングも自分で決められません。日本企業に勤めており、会社が海外拠点を持つ方に該当します。
2-3. ワーキングホリデー(協定国で一定期間働きながら滞在)
日本と協定を結んでいる国(外務省によれば29カ国・地域)に、18〜30歳の年齢制限のもとで一定期間滞在しながら働ける制度です。現地のカフェ・農場・ホテル等での短期就労が主になります。海外生活を体験したい若い世代、将来的な移住を見極めたい方に向いています。
2-4. フリーランス/リモートワーク(場所を選ばず請け負う)
日本または海外のクライアントから仕事を受注し、場所を問わず働く形態です。Webデザイン、エンジニアリング、ライティング、マーケティング支援などが代表的な職種です。特定のスキルを持ち、自ら案件を獲得できる方に向いています。
2-5. 現地で起業・法人設立(移住先でビジネスを立ち上げる)
移住先の国で現地法人を設立し、現地のマーケットに向けてビジネスを展開する形態です。現地の言語、商習慣、法律、市場環境への深い理解が求められます。現地市場の知識と人脈、十分な資金と起業経験がある方に向いています。
2-6. ★第6の選択肢|日本のクライアントに売り、海外に住みながら稼ぐ(5章で詳述)
海外に居住しながら、日本のクライアントに対してマーケティング支援・コンサルティング・コース販売などの価値を提供し、収入を得る形態です。収入源が現地の雇用にも現地経済にも依存しないため、住む国を自分で選べる自由度が最も高い働き方です。詳しくは5章で解説します。
6つの働き方の全体像まとめ
どの働き方が「正解」かは、読者それぞれの条件によって異なります。この章はあくまで地図として全体を俯瞰するための整理です。大事なのは、「海外移住の仕事の探し方=雇われ方の4択しかない」と思い込まずに、6つの選択肢から自分の条件で選ぶことです。
3. 「雇われて移住」の落とし穴|現地採用・駐在のリスクを数値で見る

競合記事のほとんどは、現地採用・駐在の「メリット」を中心に紹介します。しかし、この2つの働き方には、長期的に見たときに見逃せない構造的リスクがあります。事実をもとに、誠実にお伝えします。「雇われ移住が悪い」と言いたいのではありません。ただ、これを知らずに選ぶことと、知ったうえで選ぶことには大きな差があります。
3-1. 現地採用の「給与の天井」
現地採用とは、移住先の国にある企業(現地企業または外資系)に採用される形です。JETROが公表している「海外進出日系企業実態調査」では、現地スタッフと駐在員の報酬体系が大きく異なることが示されています。現地採用の場合は移住先の現地給与テーブルが適用されるため、日本での給与を下回るケースや、頭打ちになるケースが生じやすい構造があります。ヨーロッパの多くの国では、生活費(家賃・食費・社会保険料)を差し引いた可処分所得が日本在住時と同等か下回る場合もあります。
さらに、会社によっては「現地採用者」と「日本からの駐在員」の間に明確な待遇格差が存在し、同じ職場で働きながら異なる処遇を受けるという現実もあります。
※現地採用の給与水準は国・職種・企業によって大きく異なります。JETRO 等の最新データや現地専門家へのご確認を推奨します。
3-2. 「ビザ依存」というリスク
現地採用で働く場合、多くの国では就労ビザは雇用主に紐づく形で発行されます。これは、会社との雇用契約が終了した瞬間に在留資格の根拠も失われうるということです。解雇や会社の倒産が「帰国検討」に直結しかねません。「他人(雇用主)に在留の可否を握られている」という構造があることは、長期的に移住を考える方にとって軽視できない事実です。
※就労ビザ・在留資格の要件は国ごとに異なり、改正されることもあります。最新情報は各国の移民局・大使館にご確認ください。
3-3. 「帰国後のキャリア断絶」
現地採用で数年間海外で働いた後、諸事情で日本に帰国する場面を想像してみてください。日本の採用市場では「海外現地採用」のキャリアが必ずしも高く評価されるわけではなく、帰国後に日本の雇用市場と接続しにくいという現実があります。現地採用の経験がキャリアの武器になるケースも多くありますが、「帰国後の選択肢が狭まる」可能性を認識したうえで選ぶことが大切です。
3-4. 駐在の裏側|「派遣先も期間も会社が決める」
海外駐在は、待遇面では現地採用を上回ることが多い形態です。日本水準の給与に加え、住宅手当や帰国旅費、家族帯同手当が付くケースもあります。ただし、どの国に赴任するか、いつ帰国するか、次はどの拠点に移るか、これらはすべて会社の都合で決まります。子どもの教育・配偶者のキャリア・親の介護など個人の生活事情があっても、赴任命令が来れば対応しなければならない場面が出てきます。
また、駐在経験を積みながらも「自分の力で稼ぐスキル」は必ずしも身につかないという構造的な問題もあります。会社という組織と予算があるから動かせた案件が、個人になった途端に動かせなくなる。それでも駐在を選ぶという判断はもちろんあり得ます。大切なのは、光の部分だけを見て選ぶのではなく、構造的なリスクを知った上で判断することです。
※海外駐在・現地採用に関するビザ・在留制度の詳細は国により異なります。最新情報は各国移民局・外務省でご確認ください。
4. 自由度の高い3つの働き方|ワーキングホリデー・フリーランス/リモート・現地起業の実像

3章では「雇われ移住」のリスクを見ました。では、より自由度が高いとされる3つの働き方はどうでしょうか。海外移住で仕事のおすすめとして語られることも多いワーキングホリデー・フリーランス/リモートワーク・現地起業を、実像と限界も含めて公平に解説します。
4-1. ワーキングホリデー
ワーキングホリデーは、日本と協定を結んでいる国・地域に、年齢制限(多くは18〜30歳)のもとで一定期間滞在しながら就労・就学できる制度です。外務省によれば、現在29カ国・地域と協定を結んでいます(2025年時点)。語学学習・現地の就業文化の体感・人脈形成を短期間で経験できる点に価値があります。
一方で、その構造上、現地のカフェ・農場・ホテルなどでの時給労働になりやすく、時間の切り売りになる傾向があります。期間も最長1〜2年と限られており、永住権への道に直接つながるビザではありません。「まず行ってみる」入口として使う分には意味がありますが、長期的な移住の恒久的な解にはなりにくいという現実があります。
出典:外務省「ワーキング・ホリデー制度」https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/index.html
4-2. フリーランス/リモートワーク
日本または海外のクライアントから案件を受注し、場所を選ばずに働く形態です。Webマーケティング・デザイン・プログラミング・コンサルティングなどが代表的な職種で、住む国を選ぶ自由度が比較的高い点が強みです。
ただし、案件を自力で獲得し続けるための営業力・実績・信頼の構築が前提になります。「フリーランスになれば自由になれる」という入口の話だけでは足りず、「どうやって案件を獲り続けるか」という出口まで考えておく必要があります。また、国によってはフリーランス活動にビザ要件(フリーランスビザ・ノマドビザ等)が伴い、在留資格の取り扱いが異なります。
※フリーランスとしての活動に必要なビザ・在留資格は国ごとに異なります。最新要件は各国移民局・大使館へご確認ください。
4-3. 現地で起業・法人設立
移住先の国でビジネスを立ち上げる道です。現地の言語・商習慣・法律・市場環境への深い理解が求められ、現地でゼロから商売を作ることの難易度は日本国内での起業と同等かそれ以上です。節税を目的にドバイやマレーシアで法人設立をするという情報も出回っていますが、現地でビジネスを育てる実力と人脈が伴わない段階で税務メリットだけで選ぶのはリスクが高い判断です。重要なのは「どこで法人を持つか」ではなく「何を売って誰から稼ぐか」という事業の本質です。
この3つの働き方を見てみると、いずれも「一長一短」があります。ワーホリは入口として価値があるが長期の解にはなりにくい。フリーランスは自由度が高いが案件獲得力が前提になる。現地起業は潜在的な自由度が高いが現地市場への理解が必要。では、これらに加えて「第6の選択肢」とは何か。次の章が本記事の核心です。
5. 第6の選択肢|日本のクライアントに売り、海外で日本円を稼ぐ働き方

ここまで5つの働き方を見てきました。現地採用・駐在・ワーホリ・フリーランス・現地起業。いずれも共通していることがあります。「現地に雇われる」か「現地で一から商売を作る」か、という前提のどちらかに立っているということです。
でも、もう一つ道があります。
仕事は「探す」ものではなく「持っていく」もの。
第6の選択肢は、海外に住みながら日本のクライアントに価値を売り、収入を得るという働き方です。広告運用・ファネル構築・コンサルティング・コーチング・オンラインコースの販売など、マーケティングスキルや専門知識を使って、日本の事業者に対してオンラインで価値を提供します。
なぜこの働き方が構造的に強いのか
この第6の選択肢の強さは、3章で見た「雇われ移住のリスク」を構造的に回避できる点にあります。
① 収入源が現地の雇用にも現地経済にも依存しない。
現地採用や現地起業と異なり、クライアントが日本にいる場合、現地経済の動向・現地の給与水準に収入が左右されません。
② 雇用主にビザが紐づかない。
就労ビザを雇用主が保証するのではなく、自分の事業として活動するため、解雇による強制帰国というリスクがありません。個人事業主・自営業者として活動する場合は、各国の自営業者ビザや個人事業主ビザを利用することになります。
③ どこにいても稼げる力を持っていれば、住む場所は自分で選べる。
これが本質です。現地採用や駐在は「雇ってくれる会社がある場所」にしか住めません。しかし、日本のクライアントに価値を提供できるスキルを持っていれば、そのスキルを持って好きな国に行くことができます。収入の天井も、事業の成長とともに自分で更新していける構造です。
ただし、ここで一つだけ正直にお伝えしておきたいことがあります。この働き方は「短期間で一気に」を狙う道ではありません。私自身の経験からも、稼ぐ力は地道に積み上げていくものです。急いで成長させようとすると、土台ができる前に無理が出て、かえって続かなくなります。事業も人生も、ゆっくり積み上げていく姿勢のほうが、結果的にいちばん遠くまで行けると感じています。
「英語ができないから無理」への回答
海外移住と仕事で英語ができないという不安は、この第6の選択肢では大きく解消されます。
仕事の相手が日本のクライアントであれば、日常のコミュニケーションはすべて日本語で完結します。現地語(英語・オランダ語・フランス語等)は、生活を豊かにするために学ぶことは強く推奨しますが、「語学ができないと事業が回らない」とはなりません。
ただし、語学を「やらなくていい」と言いたいのではありません。現地で人間関係を深め、生活の質を高め、将来的に永住権を取得するためのプロセスにも語学力は関わってきます。事業の運営はできても、生活の充実のためには現地語の学習を地道に続けることを、実体験として推奨します。
永住権への逆算ルート
POINT|出口から逆算して移住の道筋を設計する
国を選ぶ前に、どこにいても稼げる自分をつくる。
個人事業主として海外で活動できる基盤ができた段階で、各国の自営業者ビザ・個人事業主ビザを取得して入国し、一定年数の滞在実績を積んで永住権を目指すというルートがあります。
たとえば、オランダには日蘭友好通商航海条約に基づき、日本人が自営業者として在留できるルートが存在します。ポルトガルにはD7(受動的収入)やD2(起業家)ビザがあります。これらのビザで入り、数年の滞在実績を積むことで永住権の申請資格が生まれ、さらにEU長期居住者資格へと道が続きます。
「行ってから考える」ではなく、「どこで永住権を取るか」から逆算して最初のビザを選ぶ。この発想が、移住を一時的な体験でなく、長期的な人生の設計に変えます。
※ビザの要件・条約の適用・申請条件は変更されることがあります。最新の情報は各国移民局・大使館・専門の行政書士等にご確認ください。オランダ(https://ind.nl/)・ポルトガル(https://imigrante.sef.pt/)等の公式移民局サイトもご参照ください。
思想の核心を一文で言えば、こうです。「国を選ぶ前に、どこにいても稼げる自分をつくる。仕事は「探す」ものではなく「持っていく」もの。」
6. 6つの働き方を「自分の条件」で選ぶ判断フレーム|英語ができない人の選び方も

競合記事が共通して提供できていないのが、「では自分にはどれが合うのか」という意思決定の支援です。職種やパターンをリストアップするだけでは、読者はどこから始めればいいかわかりません。この章では、6つの働き方を「自分の条件」で選ぶための判断フレームを提供します。
判断軸となる5つの問い
① 収入の依存先はどこか(現地経済か、日本のクライアントか)
現地採用・駐在・ワーホリは収入源が現地の雇用市場に依存します。第6の選択肢・フリーランス(日本向け)は日本のクライアントに依存します。どちらの依存リスクを取るかで向く働き方が決まります。
② ビザは雇用主と紐づくか
現地採用・駐在の就労ビザは雇用主に紐づくケースが多い。個人事業主・フリーランスビザは自分に紐づきます。在留資格の主導権を自分が持つか、会社が持つか。
③ 現地語はどの程度必要か
現地採用・現地起業は現地語のハードルが高め。第6の選択肢・フリーランス(日本向け)は、現地語は最低限の生活レベルで業務は回ります。
④ 収入の安定性・天井はどうか
駐在は安定しているが天井があります。現地採用も現地給与水準に縛られます。フリーランス・第6の選択肢は初期は不安定だが、収入の天井を事業成長とともに自分で更新できます。
⑤ 永住権へつながるか
就労ビザは永住権へのルートがある国もありますが、雇用継続が前提になるケースが多い。個人事業主ビザは自分の事業継続が条件になりやすく、自分でコントロールしやすい傾向があります。
6つの働き方の早見表
| 働き方 | 収入の依存先 | ビザの主導権 | 現地語ハードル | 収入の安定性 | 永住権につながりやすいか |
|---|---|---|---|---|---|
| 現地採用 | 現地雇用市場 | 会社 | 高 | 普通(天井あり) | 条件による |
| 海外駐在 | 日本企業 | 会社 | 中 | 高(天井あり) | 難しい |
| ワーホリ | 現地雇用市場 | 自分(期間限定) | 中 | 低 | つながらない |
| フリーランス(日本向け) | 日本のクライアント | 自分 | 低 | 不安定 | ビザ次第 |
| 現地起業 | 現地市場 | 自分 | 高 | 不安定 | 条件による |
| 第6の選択肢(日本×海外在住) | 日本のクライアント | 自分 | 低 | 自分次第で成長可 | 個人事業主ビザで可能 |
※ビザ・在留資格の具体的な要件は国により異なります。最新情報は各国移民局・外務省等の公式情報でご確認ください。
「海外移住 仕事 探し方」への回答
海外移住の仕事の探し方を調べている方の多くは「どんな求人があるか」を探しています。しかし本質的な順序でいうと、仕事の「探し方」より先に「どの働き方を選ぶか」を決めることが重要です。現地採用なら求人サイト(LinkedIn等)を活用しますが、フリーランス・第6の選択肢なら「求人を探す」のではなく「案件獲得の仕組みを作る」というアプローチになります。どの道を選ぶかによって、やるべき準備がまったく異なるのです。
「英語ができない人」への具体的な回答
海外移住と仕事で英語ができないという不安がある方は、フリーランス(日本向け)と第6の選択肢が現実的な選択肢です。仕事の相手が日本のクライアントなので、業務上のコミュニケーションは日本語で完結します。現地採用・現地起業は現地語が実質的な参入条件になるため、語学力のない段階では現実的なハードルが生じます。
正解は人によって違います。大事なのは「雇われ方の比較」だけで考えず、6つの全体から自分の年齢・スキル・家族の状況・将来の目標を照らし合わせて選ぶことです。そして、長期的な自由を手にするためには、「どこでも稼げる力」を先に作ることが、最も再現性の高いルートです。
7. 海外移住×仕事の準備ロードマップ&よくある質問(Q&A)

準備ロードマップ(6ステップ)
海外移住と仕事を同時に準備するための順序を整理します。
① 働き方を選ぶ(6章の判断フレームを活用)
6つの選択肢の中から、自分の条件と照らし合わせて「どの働き方を選ぶか」を先に決めます。これが決まらないと、準備の方向性が定まりません。
② 稼ぐ力・案件の土台を日本にいるうちに作る
特にフリーランス・第6の選択肢を選ぶ場合は、移住前から案件を獲得できる状態を作ることが重要です。移住してから収入源を作ろうとすると、生活費のプレッシャーの中で動かざるを得ません。稼ぐ力は「持っていく」ものです。
③ ビザ・在留資格の要件を確認する(出口から逆算)
選んだ国・選んだ働き方に対応したビザの種類と要件を、各国移民局・大使館・専門家に確認します。「行きたい国に行ける」ビザと「永住権まで続く道」の両方を視野に入れて選びましょう。
④ 住民票・年金・健康保険・税務の手続き
海外に転出する際には、住民票の海外転出届、国民年金(任意継続か脱退か)、健康保険の処理、確定申告・税務上の居住者区分の変更など、複数の手続きが必要です。
※住民票・年金・税務の手続きは個人の状況により大きく異なります。専門家(税理士・社会保険労務士等)への相談を推奨します。参考:外務省 / Digima〜出島〜
⑤ 生活費・初期費用の試算
移住先の家賃・生活費水準を現地の情報源などで把握し、最低でも3〜6ヶ月分の生活費を手元に確保した状態で移住することを目安にしましょう。
⑥ 現地語の学習(生活の質のために)
仕事が日本語で完結する場合でも、現地語の学習は生活の質を高め、永住権申請の要件を満たすためにも重要です。語学はゆっくり積み上げる姿勢で継続することを推奨します。
よくある質問(Q&A)
8. まとめ|海外移住で仕事をどうするかは「どこでも稼げる力」から逆算する

この記事でお伝えしたことを整理します。
海外移住の仕事は、6つの働き方で俯瞰できます。
現地採用・海外駐在・ワーキングホリデー・フリーランス/リモートワーク・現地起業、そして第6の選択肢。どれが正解かは人によって異なりますが、「雇われ方の4択しかない」という思い込みを外すことが最初の一歩です。
雇われ移住には、構造的なリスクがあります。
現地採用は給与の天井・ビザ依存・帰国後のキャリア断絶というリスクを抱えています。駐在は待遇が手厚い一方で、派遣先・帰国タイミングを自分で選べないという制約があります。これは評価の話ではなく、知ったうえで選ぶかどうかの話です。
第6の選択肢という道があります。
日本のクライアントに価値を売り、海外で稼ぐ働き方は、現地語のハードルが低く、ビザ依存のリスクを構造的に回避でき、個人事業主ビザから永住権への道も設計できます。
そして最も大切なことを一言で言うと、仕事は「探す」ものではなく「持っていく」もの。海外移住を「いつか」で終わらせないためには、「どこでも稼げる自分」を先につくることが、最も再現性の高い逆算の出発点です。
海外移住を「いつか」で終わらせないために。
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