移住準備

バルセロナ移住を3ヶ月で達成|デジタルノマドビザの実体験

バルセロナ移住に憧れながらも、「本当にフリーランスのまま海外で暮らせるのだろうか」「デジタルノマドビザって、実際どうやって取るのだろう」と、具体的な一歩が踏み出せずにいる方は多いのではないでしょうか。当メディアでは、海外移住を実現した方々の一次体験を通じて、そのリアルと可能性をお伝えしています。

今回は、会社員時代を「暗黒時代」と呼ぶほど自分が好きではなかった椎原さんが、フリーランスとして広告運用の事業を整え、3ヶ月でバルセロナ移住を実現した体験記をまとめました。デジタルノマドビザの申請、現地での働き方、そして2年以内のロンドンを見据えた長期設計まで、当事者の言葉で振り返っていただきます。

今回の体験者

椎原さん

椎原さん

会社員 → ワーホリ(オーストラリア) → チェコ → 帰国 → フリーランス → バルセロナ移住(デジタルノマドビザ申請中)という移住ルートをたどる。会社員時代を「私の中の暗黒時代」と語るほど、日本での日々が合わなかった。ワーホリで海外に出て「外国にいる時の自分の方が好きだ」という気づきを得て帰国し、すぐに土居さんへ面談を申し込んだ。フリーランスとして広告運用(Meta広告)の事業を整え、3ヶ月でバルセロナ移住を実現。現在はデジタルノマドビザ申請中で、2年以内のロンドン移住を見据えて歩んでいる。

3ヶ月前まで、私は日本にいました。

会社員を辞めてフリーランスになって、いくつかの国を渡り歩いて、それでもまだ「ここだ」という場所が見つからなかった。いまはバルセロナで、サグラダファミリアから歩いていける距離のアパートで暮らしています。

これは、私のバルセロナ移住の体験談です。「どうすれば海外に住めるのか」を探している方に、自分が実際にやってきたことを正直に書きます。デジタルノマドビザの収入要件も、弁護士との申請の進め方も、バルセロナの暮らしのリアルも、全部包み隠さず。読んでくださった方が「自分にもできるかもしれない」と感じてもらえたら、それが一番うれしいことです。

1. バルセロナ移住の前に立っていた場所|会社員だった私が「ここではない」と感じた理由

オフィスの窓際でパソコンに向かう女性の後ろ姿

バルセロナ移住を果たした私ですが、少し前の自分はまったく違う場所に立っていました。

会社員として働いていた頃のことを、私は「暗黒時代」と呼んでいます。自分のことが好きではなかった、という感覚が、当時の毎日には染みついていました。仕事そのものが嫌だったわけではないのかもしれません。でも、今自分がいる場所がどこか違う、という違和感が、ずっと消えなかった。

何かを変えなければという焦りはあった。でも、何を変えればいいのかが、まったく見えなかった。「このままでいいのか」という問いが頭の隅に居座りながら、それでも毎日は同じように過ぎていきました。

会社員のまま場所の自由を手に入れることは、構造的に難しい。組織に属している以上、出勤場所も勤務時間も、自分では決められない。この事実が、当時の私にはまだよく分かっていませんでした。「いつかどこかに行きたい」という漠然とした気持ちだけがあって、その「いつか」を実現するための設計が、頭の中に何もなかったのです。

ただ、確かにあったのは「外国に行きたい」という気持ちでした。日本の外に出た時に、自分がどう変わるのかを、体で試してみたかった。その衝動が、最初の一歩を踏み出させてくれました。

バルセロナ移住はその先にあったことですが、出発点は「暗黒時代」と呼ぶほど合わなかった日本での日々から抜け出したい、というシンプルな感情でした。どこかがおかしいと感じているなら、その感覚を大切にしてほしいと思います。それは逃げではなく、自分の人生を取り戻そうとしている本能です。

2. バルセロナ移住への最初の一歩|ワーホリ経験と「外国にいる自分の方が好き」という気づき

バルセロナの街を歩く

このバルセロナ移住の体験談は、ワーホリから始まります。

会社員を辞めた後、オーストラリアへのワーキングホリデーに出ました。その後チェコにも滞在しました。期間や経緯の詳細については省きますが、海外に出て過ごしていた時間の中で、あることに気づきました。

外国にいる時の自分の方が好きだ、という感覚です。

日本にいた時の「ここではない」という違和感が、海外に出ると薄れていきました。同じ自分なのに、環境が変わるだけで、毎日の感触がまるで違う。会社員時代の暗黒時代と呼んでいた頃の自分とは別人のようで、「こっちの自分の方がいい」と率直に思えた。

海外にいる間は、何かがうまく回っていた。しかし、帰国するとまた同じ空気に戻る。その繰り返しを経て、「自分にとっての場所」を本当に手に入れるにはどうすればいいのかを、真剣に考え始めました。

ただ、帰国した時点でのフリーランスとしての状態は、正直なところよくありませんでした。広告運用(Meta広告)の仕事はしていましたが、時給で換算するとあまり稼げていない状態で、効率が悪かった。何より、目の前の仕事をこなすことに追われていて、「バルセロナ移住」や「ロンドン」という長期目標に向けた行動が、まったくできていなかった。

外国にいる時間がよかったのは分かった。でも、そこに「住む」ためには何が必要なのかは、まだ見えていませんでした。

そんな時に土居さんのコンサルティングを知り、すぐに面談を申し込みました。「外国にいる時の自分の方が好きだと気づいて、そのままご連絡しました」というのが正直なところです。そこからが、バルセロナ移住への本当の始まりになりました。

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3. バルセロナ移住を支えた転機|業務整理と「いきなりロンドンは難しい」という判断

夕暮れのバルセロナとサグラダファミリア

バルセロナ移住という選択肢は、最初から見えていたわけではありませんでした。

3月に土居さんのコンサルティングをお願いしました。最初の変化は、業務の整理でした。自分一人では「今あることに集中してしまって、長期目標のための行動ができなかった」のですが、外から指摘していただけることで、「目指す道が分かった感じ」がしました。

何をしなければならないかは分かっているつもりでした。でも、今日明日のための仕事に追われていると、「ロンドンに移住するために今やるべきこと」の優先順位がどんどん後ろへ行く。自分一人ではその構造を変えられなかった。土居さんに入っていただくことで、「今これをやらないといけない」「次はこのステップ」と、一歩ずつ整理してもらえました。

そして、もう一つの核心がありました。

実は私の最終目標は、ロンドンです。ロンドンが、ずっと憧れていた街です。でも土居さんの判断は、「いきなりロンドンは難しい」というものでした。

ロンドン(イギリス)のビザ要件は、土居さんの説明では年800〜900万円規模の収入が必要で、さらに法人を経営している実績も求められます。ハードルが何十にも積み重なっていて、「今のフリーランスのまま3ヶ月後にロンドン」は現実的ではないと。

※イギリスのビザ要件は私の当時の状況に基づく情報です。要件は変わりますので、最新・正確な情報はイギリス大使館等の公式機関や専門家へご確認ください。

そこで提案されたのが、バルセロナを中継地点にするという選択でした。スペインにはデジタルノマドビザという制度があり、条件を満たせばフリーランスのまま合法的に滞在できる。「まずバルセロナで事業基盤をしっかり固めて、ロンドンの条件を積み上げていこう」という逆算の設計です。

ロンドンを諦めたわけではありません。そこへ向かうための段階を、現実的に設計してもらった。この発想の転換が、バルセロナ移住を3ヶ月で実現させた起点でした。

POINT|段階を踏む設計が、バルセロナ移住を3ヶ月で現実にした

「行きたい国にいきなり行く」のではなく、今の自分の条件で行ける国を中継地点として選ぶ。そこで事業を固めながら次の目標へのステップを積み上げる。この逆算思考が、バルセロナ移住3ヶ月達成の核心でした。

4. バルセロナ移住のリアル|デジタルノマドビザの申請・収入要件・暮らしの実際

バルセロナの街並みと暮らし

6月にバルセロナへ移住しました。いまのアパートは、サグラダファミリアから歩いていける距離にあります。

バルセロナ移住、そしてデジタルノマドビザの実情について、体験ベースで正直に書きます。

デジタルノマドビザの収入要件と申請の流れ

スペインのデジタルノマドビザには収入要件があります。土居さんの説明では月47万円ほど。そして申請には、収入証明とクライアント証明書が必要です。「どこのクライアントと仕事をしているか」を書面で示すことが求められます。

私は弁護士の方と一緒に申請を進めました。申請関連の費用として、弁護士費用を含めて50万弱ほどかかりました(費用の内訳の詳細は省きます)。インタビューの時点では申請中で、まだビザは取得していません。

「申請中なのに移住したの?」と思われるかもしれません。スペインの場合、条件を整えてバルセロナに来て、現地で申請を進めるという流れが可能でした。1から10まで日本で全部揃えてから渡航しようとすると、いつになっても来られなくなります。今の自分の条件で行ける国を探して、踏み出す。それが実際に動くということだと、来てみてから感じています。

※スペインのデジタルノマドビザの要件・申請方法は私のケースに基づくものです。要件は変わる可能性がありますので、最新・正確な情報は スペイン外務省 等公式機関や専門家へご確認ください。

バルセロナの暮らしのリアル

クライアントはいま全員、日本の企業の方々です。ミーティングがある日は日本時間の午後に合わせるため、バルセロナ時間だと朝4時や5時に起きることもあります。早起きは正直しんどい日もありますが、それでも「バルセロナにいながら日本の仕事が回っている」という実感は、想像していた以上に大きかった。

バルセロナに来てから、現地で日本人の方と出会い、新しい案件をいただけたこともありました。場所を変えた先で、新しいご縁が生まれる。それがフリーランスで移住することの、思わぬうれしさでした。

仕事は広告運用が中心です。Meta広告を主にやってきて、今はGoogle広告も習得中です。スキルの幅を広げながら、クライアントにより深く貢献できる状態を作っていこうとしています。

バルセロナの暮らしについては、ご飯が本当においしいです。止まらないくらい。一方で、「生活とかはやっぱり合う合わないっていうのはある」というのも正直なところです。完璧な場所なんてありません。でも今の自分には、ここがちょうどいい場所だと感じています。

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5. バルセロナ移住のその先へ|2年以内のロンドンを見据えて積み上げる日々

夕暮れのバルセロナ・ゴシック地区の石畳の路地

バルセロナ移住は、私にとってゴールではありません。

最終目標は、ロンドンです。2年以内にロンドンへ移住することを、長期目標として設計しています。バルセロナはその中継地点で、ここで事業基盤を固めながら、ロンドンの条件(年800〜900万円規模の収入と法人経営の実績)を満たすためのステップを着実に積み上げていく段階にあります。

この章に、私がバルセロナ移住の体験から最も伝えたいことを書きます。

学び①|稼ぐ力(事業)を整えることが先

バルセロナ移住の成否を分けたのは、語学でも勢いでもありませんでした。事業を整えること、つまり「どこにいても稼げる力」を先に手に入れることでした。

会社員の時は場所の自由がなかった。フリーランスになってからも、効率が悪くて長期目標への行動ができなかった。それが業務を整理して初めて、「3ヶ月でバルセロナ移住」が現実になりました。海外移住の前提として必要なのは語学力でも勢いでもなく、どこにいても稼げる事業を先につくることです。

学び②|段階を踏むことで、無理なく積み上げられる

夢はロンドンでしたが、いきなりは難しかった。バルセロナという中継地点を置いたことで、無理なく一歩ずつ進めています。「一気に理想の場所へ」と焦るより、今の自分の条件で行ける場所を選んで、そこで着実に積み上げていく。短期間で一気にを狙う道ではありません。地道に、しかし確実に、階段を上がっていくことが大事です。土居さんの言葉を借りれば、ステージの階段を一段ずつ上がっていくことを決めることが、移住という大きな変化を実現する方法でした。

学び③|国でなく、働き方で人生を選ぶ

「どの国に住むか」より「どう働くか」が先です。

土地に縛られない仕事を持てば、国は後からいくらでも選び直せます。会社員の時は場所が選べなかった。フリーランスになっても、事業が整っていなければ海外に来られなかった。事業で稼ぐ力を得てから初めて、「バルセロナ」「その先のロンドン」というステップが見えてきました。

どの国に住むかより、どう働くかを先に決める。

それが、バルセロナ移住を3ヶ月で実現した本質です。自分が好きでいられる場所に住みたいという気持ちを、「稼ぐ力」という土台の上に乗せることで、夢は現実になります。

バルセロナのいまは、仕事をしながら暮らしを楽しんでいます。現地で出会った日本人の方から案件をいただいて、今日はまた新しい取り組みを始めて。まず一歩踏み出して、スキルを積み上げて、次のステージへ。その積み重ねが、2年後のロンドンにつながると信じています。

6. まとめ|バルセロナ移住を考えている方へ

バルセロナのカラフルな通りで仕事する女性

バルセロナ移住の体験談から学んだことを、最後に3点でまとめます。

学び① 移住の成否を決めるのは、事業を整えること。語学でも勢いでもなく、「どこにいても稼げる力」を先に手に入れること。

学び② 段階を踏む。夢の場所にいきなり行くのではなく、今の条件で行ける国を中継地点に選んで、着実に積み上げていく。

学び③ 国でなく働き方で人生を選ぶ。土地に縛られない仕事を持てば、国はいつでも選び直せる。

バルセロナ移住は、閉塞感から逃げた結果ではありません。「稼ぐ力を整えた上で、段階を踏んで設計した」ことで実現しました。それはどこか特別な人間がやることではなく、設計の仕方を学んで、一歩ずつ実行した結果です。

自分もバルセロナ移住を考えている、スペインでのデジタルノマドビザに興味がある、そうでなくてもヨーロッパへの移住を考えている。そんな方へ。まず「稼ぐ力(事業)」を整えること、そして目標から逆算した段階的な設計を手に入れることが、出発点です。

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