移住体験談

スイス移住25年のリアル|40代でキャリアを失った私が起業で月478万を達成するまで

スイスに移住しているから、安定している。そう思われることが多い。でも、海外に住んでいるということは、ときに「雇われている間だけの安定」と背中合わせでもあります。スイス在住25年のりえさんは、40代でキャリアを突然失い、文字通り「ゼロ」に戻された経験を持ちます。スイス移住のリアルを伝えながら、そこから起業して月478万を達成した体験を、りえさん本人の言葉を通じてまとめました。

今回の体験者

りえさん

りえさん

スイスに25年在住し、現地でキャリアを積んできた。40代で予期しない妊娠をきっかけにキャリアを失い、ゼロから起業を決意。「海外移住×起業コーチ」として事業を立ち上げ、2ヶ月目に契約2件(30〜40万)、4ヶ月目に月478万を達成。次の目標は月1000万。りえさん自身も土居さんのコンサルティングを受けた受講生の一人。

スイスに来て、もう25年が経ちました。

言葉もできる。仕事もある。生活も安定している。周りからはそう見えていたし、自分でもそう思っていた部分がありました。でも40代のある日、それが全部なくなりました。キャリアも、収入も、毎日の意味さえも。

これは、スイス移住25年のリアルと、そこから起業して月478万を達成するまでの話です。長く海外にいても、雇われている限りは安定ではないこと。そして、「自分で事業を持つ」ことがどれだけ人生を変えるのか。そのことを、正直に書きます。

1. 25年かけて築いた「安定」の正体

チューリッヒの街並み

スイスに来たのは、まだ若い頃のことでした。25年というのは、人生の大半をこの国で過ごしてきたということです。ドイツ語を覚え、現地のルールに慣れ、職場でのポジションも築いてきた。そういった時間の積み重ねが、「安定」という感覚を作っていました。

スイスという国は、物価も高く、生活水準も高い。世界的に見ても「豊かな国」として知られています。日本からスイス移住に興味を持つ人が増えているのも、そうしたイメージが背景にあるからでしょう。実際に住んでみると、自然の美しさ、清潔さ、インフラの整備具合、どれをとっても「さすがスイス」と感じる場面が多い。25年暮らし続けてきた理由の一つは、この国の暮らしそのものが好きだったからです。

でも、そのスイスで暮らしを続けるには、収入が必要です。そして、収入を得るということは、会社や雇用主に「使ってもらう」ということでもある。

スイスの職場環境は、日本のそれとは大きく異なります。

海外というのはもう実力の世界なので、成果が出なければどんな理由であれ首を切られる。それがスイスで働くということです。日本のように「雇用を守る」文化は、少なくとも外国人労働者に対してはほとんど機能しません。成果を出せているうちは歓迎される。でも、一度でも「不要」と判断されたら、それだけで終わりです。

25年間、私はそのことを体で知りながら働き続けてきました。結果を出し続けることが、スイスで生き残る唯一の方法だと分かっていたからです。

スイスは世界的に見ても給与水準が高い国ですが、その分、求められる成果の水準も高い。しかも外国人としてスイスで働くということは、現地のスイス人と同じ土俵で評価されるということです。言語も文化も完全にはネイティブではない中で、「あなたが必要だ」と言い続けてもらわなければならない。その緊張感を25年間持ち続けてきたことの重さは、外から見ているだけではなかなか分かりません。

日本から見るとスイス移住は「成功している人の話」に見えます。物価の高さ、高い給与水準、美しい自然環境。それは事実の一面ではあります。でも、その裏側には「いつでも終わり得る雇用」という現実がある。25年間感じ続けてきた、誰にも話しにくかったプレッシャーが、この言葉には込められています。

だから「安定している」という感覚は、本当の安定ではなかった。正確に言えば、雇われている間だけの安定でした。

その事実が、40代のある日に、突然目の前に現れることになります。

2. 40代の妊娠とキャリア喪失

窓辺の女性

40代での出来事は、予期していませんでした。

妊娠が分かったのは、仕事の波も落ち着いて、生活のリズムが整っていた時期のことです。嬉しい気持ちもありました。でも同時に、頭の中に「これからどうなるのか」という不安が広がっていきました。

40代を超えて突然妊娠して、子供ができて。キャリアは積んできたけれど、そのキャリアもいきなり切られてしまった。これからどうやってちっちゃい子供を抱えていこうか。そんなことばかり考えていました。

キャリアを失ったのです。20代から積み上げてきたものが、40代で、理由はどうあれ、断ち切られてしまった。

「海外で長く暮らしていれば安定できる」という前提が、一瞬で崩れる瞬間でした。

スイス移住を夢見る方の中には、「海外キャリアを積めば将来が安心」と考える方もいると思います。でも実際には、海外での雇用は成果と需要がある間だけのもので、事情が変われば簡単に終わります。妊娠・育児・病気・経済情勢の変化。それらのどれかが重なった瞬間に、海外での雇用は非常に脆くなる。

しかも40代という年齢は、再就職という意味では決して有利ではありません。特に外国人として、言語も文化も自国民とは異なる立場で、改めて職を探すことは、20代のそれとはまったく違う難しさがある。私が向き合ったのは、そういう状況でした。

ちっちゃい子供を抱えながら、スイスで生き残るにはどうすればいいか。

もう雇われる場所に戻ることは難しい。では、何ができるのか。

40代で、ゼロから考え直さなければならなかった。

どん底でした。短い言葉ですが、25年分の重さが、この一言に詰まっています。

スイス移住のキラキラしたイメージではなく、これが現実の一面です。長く住んでも、雇われている限りは「いつでも終わり得る」という構造の中にいる。それがスイス移住の、見えにくいリアルです。

3. スイス移住25年の経験を「事業」に変えた日

書き物をする女性

どん底から抜け出す最初の一歩は、「自分に何ができるか」を棚卸しすることでした。

でも、その「棚卸し」が一人ではできませんでした。自分に何ができるのかを理解するために、頭の中でこんがらがっているものを全て書き出して、落とし込んでいく必要があった。でも一人でやろうとすると、どこから手をつけていいか分からなかった。

25年間スイスで働いてきた経験、言語スキル、人とのつながり、今まで関わってきた仕事の内容。それらはぜんぶ頭の中にありながら、どれが「価値になるものか」の整理がついていなかった。

土居さんに相談したのは、そのタイミングでした。

個別相談でやったことの核心は、「自分にできること」と「お客様を助けられること」の接点を見つける作業でした。スキルや経験の棚卸しをした上で、どんなお客様の、どんな悩みに応えられるのか。その輪郭を丁寧に一緒に描いていくことで、私の中に「やれることの輪郭」が見えてきました。

ジャンルはどこにするか、という議論も当然出てきました。キャリアコーチ、起業支援、移住サポート。選択肢はいくつかある中で、私が最終的に選んだのは「海外移住×起業コーチ」でした。

スイス25年のリアルな移住経験があって、自分自身が海外で起業する過程を歩んでいる。その二つが重なるジャンルを、自分のコーチング対象にする。実体験に裏打ちされた専門性という意味では、他の誰にも真似できない強みです。

土居さんのメソッドの一つは、「まず頭の外に出すこと」です。ぐるぐると脳内でループしている不安や自分の棚卸しを、紙やノートに書き出す。外に出してはじめて、「これはある、あれはない」と判断できるようになる。私の場合も、その作業が起業の出発点になりました。

ジャンルが決まり、ペルソナが定まり、どういうお客様の、どういう悩みに応えていくのかが明確になった。

この工程は、コーチとして自立するための準備でした。スイス移住という生き方を選んだ自分だからこそ語れること、海外で起業するリアルを知っている自分だからこそ寄り添えるお客様がいる。そこが、私の事業のコアです。どれだけ頭の外に書き出しても、一人では見えにくかった強みの輪郭が、土居さんとの対話で初めてはっきりしてきました。

スタート地点が、ようやく決まりました。

4. スイス移住の先で揺れた迷いと覚悟

通りを歩く女性

ジャンルが決まったからといって、すぐに動き出せたわけではありませんでした。

正直に言えば、色々悩んでぐだぐだしていました。「ぐだぐだ」という言葉を自分で使うほど、決断の前には長い迷いの時間がありました。

40代で初めての起業という状況は、恐れを引き連れてきます。お客様に価値を提供できるのか。そもそも誰が自分にお金を払ってくれるのか。ジャンルは決まっても、「自分にできる」という確信は、すぐには湧いてこない。

私には、人前で話すことへの苦手意識もありました。コーチとして誰かと向き合い、言葉でサポートしていく。そのためには、場数を踏みながら少しずつ場慣れしていく必要があります。自信のなさを抱えながら、それでも台本を丁寧に作って、発信の準備を進めていきました。

スイスに25年いながら、こんなことで苦しむとは思っていませんでした。でも「海外に長くいる」ということと、「自分で事業をゼロから立てられる」ということは、まったく別の話です。スイス移住を通じてどれだけ生活力や語学力を身につけていても、それと「自分の事業で売上を立てる」ことの間には大きな溝がある。私が向き合っていたのは、その溝そのものでした。

迷いながら進むその時間の中で、自分の言葉が変わっていくのを感じました。

覚悟と決心。絶対にここが必要なんです。

「覚悟」と「決心」。私はこの二つを強く感じています。どちらも意味は近いように見えるけれど、両方を並べたのには理由があります。

「覚悟」は、失敗する可能性も含めて受け入れること。「決心」は、その上でやると決めること。二つがそろって、人は初めて動き出せる。

スイス移住25年のキャリアを一度失った私にとって、「もう後には引けない」という感覚が覚悟を作り、「それでもやる」という意思が決心を作りました。その二つが合わさって、ようやく前に進めるようになったのだと思います。

40代での起業で、一番怖いのは「失敗すること」ではなく、「やらないまま時間だけ過ぎること」かもしれない。

迷いながらも、ぐだぐだしながらも、覚悟と決心を持って動き出した日が、私の転機になりました。

5. スイス移住から起業へ。月478万を達成するまで

ノートパソコンを操作する手元

動き始めてから、最初の結果が出るまでに、それほど時間はかかりませんでした。

2ヶ月目に、契約が入りました。2件。金額は1件あたり30万から40万という水準でした。

「起業して2ヶ月でお客様が来た」と聞くと、驚く人もいるかもしれません。でも、それは決して何か特別なことをしたわけではない。私が実際にやっていたことは、地道なアウトプットの積み重ねでした。

ペルソナを決め、どんな方のお役に立てるかを明確にして、その方に届く言葉で発信し続ける。土居さんと一緒に作った土台が、少しずつ形になっていった結果です。

発信の仕方とか、本当に細かいところまで土居さんに教えていただきました。アウトプットの仕方がすごく大切だったと思います。自分からアウトプットをしながらお客様に伝えていくことに、やっぱり力を入れました。

そして4ヶ月目、月478万を達成しました。

当初、私が掲げていた目標は月200万でした。それ自体、ゼロからの出発点としては大きな数字です。でもその場を超えてしまいました。

この数字を「短期間で一気に稼いだ」という話として受け取ってほしくはありません。2ヶ月目の契約2件から丁寧にお客様と向き合い続けました。お客様の声に耳を傾け、内容をより良くして、一人ひとりに誠実に届けようとし続けた結果が、4ヶ月目の数字につながった。目の前のお客様に向き合い続けた結果であって、短期間で一気にを狙った道ではない。

私は、お客様を助けること、感謝されながら仕事をすることを最初からずっと大切にしてきました。土居さんとの最初の相談でも「私もそういう方向で行きたい」と伝えていました。お金のために働くのではなく、お客様に感謝されながら働くことが、私にとっての起業の原点です。

スイス移住25年の私が手に入れたのは、数字だけではありません。「感謝されながら働く」という体験を、初めて本当の意味で手に入れたということです。雇われている間は、成果を出せば報酬が来る。でも「ありがとう」と言われながら仕事をするという感覚は、また別のものでした。

月478万という数字は、私にとってのゴールではなく、次の出発点です。

次の目標は、月1000万。

私自身がレベルアップすれば、受講生もレベルアップする。その循環が、結果的に収益にもつながっていく。そういう考え方で、次の数字を見据えています。

焦らず、丁寧に、目の前のお客様に向き合い続けながら、ゆっくり積み上げていく。それが私のやり方であり、土居さんのコンサルティングを通じて見つけた「自分に合った歩み方」でもあります。スイス移住25年の経験を事業に変え、自分で稼ぐ力を手にしたことで、私の「安定」は雇用に依存しないものに変わりました。

6. まとめ|スイス移住の体験談から学んだこと

スイスアルプスの山々

私の体験から、スイス移住を考える方にとって大切なことをお伝えしたいと思います。

学び①|雇用の安定は、いつでも終わり得る

スイスに25年住み、言語を習得し、キャリアを積んでも、それは雇用という構造の上に成り立っていました。事情が変われば、それは一瞬で崩れる。海外で長く暮らすほど、雇われている限りは安定ではないという現実が見えてきます。移住を考えるなら、「雇われる先を探す」だけでなく、「自分で稼ぐ力を持てるか」という視点を持っておくことが、長く生き残るための土台になります。

学び②|40代でも、事業はゼロから作れる

「40代での起業は遅い」という思い込みは、私の体験を振り返ると崩れます。起業経験がなくても、海外にいても、子育てが始まる状況でも、自分の経験とジャンルの掛け算で事業の核は作れました。人前で話すことが苦手でも、台本を作りながら一歩ずつアウトプットを続けることで、お客様との接点は生まれていく。40代は、「遅い」のではなく、それまでの25年分の経験を全部使える時期です。

学び③|覚悟と決心が先。準備は後からついてくる

ジャンルを決めた後も、私はぐだぐだ悩みました。完璧な準備ができてから動こうとすると、いつまでも動けない。覚悟と決心を持って動き出す、その一歩が先。準備やスキルは、動きながら整えていける。私の体験がそれを証明しています。

スイス移住25年という長い時間の先で、私は「雇用でなく起業」にたどり着きました。誰かに使ってもらうのではなく、自分が価値を作り、自分がお客様を選び、感謝を受け取りながら働く。

その生き方は、スイスでなくてもどこでも作れます。でも、スイス移住という経験そのものが、私の事業の軸になっているのも事実です。

海外移住は、目的ではなく、生き方の表現です。好きな国に住む力と、自分で稼ぐ力。その両方を、私の体験を通じてお伝えできたなら幸いです。

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